かつて贅沢なことや大きなことが
豊かさの象徴だった時代においても、
SUZUKIは「小さなクルマ、大きな未来。」
をスローガンに、
価値ある製品をつくってきました。
そしていま世界に目を向けると、
持続可能な社会を実現するために、
小さいということが、
大きな価値になっています。
住み続けられるまちづくり、
気候変動対策、食糧生産、医療、
高齢化社会、海や陸の豊かさを守るなど。
SUZUKIは「移動」を超えたところにおいても、
ひとり一人の“暮らし”と“人生”に寄り添う
新しい価値を創造していきます。

SUZUKI GROUP MOTTO

スズキグループ社是

1962年制定
  • 消費者*の立場になって、
    価値ある製品をつくろう

    -製品づくりに対する努力目標-

    よりよい製品の生産、価値ある製品づくりは、企業の最高目標であり、社会的存在理由でもある。
    この場合、常にわすれてはならないことは"消費者の立場”である。これを前提とした研究であり、開発であり、技術、製造、販売でなければならない。その根底となるものは品質、原価、改善等の意識であり、これを基盤として如何に製品(業務)に反映するかということにならなければならない。

    *社是では、「消費者」を「お客様」と読みます。

  • 協力一致、
    清新な会社を建設しよう

    -会社づくりに対する努力目標-

    経営の「科学化」と並んで「民主化」は二大支柱とされている。人間関係の如何に重要であるかを示唆するものであるが、会社(職場)は組織化されたひとつの有機体であって形式上あるいは制度的に立派な組織でも、機能的な統一体として、常に旺盛な活力あふれる実践運営がなされなければ総合成果を期することはできない。従って全社員が、自己の職務に全力を尽くすと共に、組織の横断的な関係をよくわきまえ、協力一致、発展してやまない清新な魅力ある会社(職場)をつくる努力を傾注しなければならない。
    また、業務が安易な停滞や、独善的なセクショナリズムによって阻まれることのないよう常に全社的な視野に立ち、職場士気の高揚に努めるべきである。

  • 自己の向上につとめ、
    常に意欲的に前進しよう

    -人間づくりに対する努力目標-

    人間の持つ可能性は無限であるが、可能性の開発は、すべて自己の努力と責任に帰する。人間として、社員として自己の能力を最大限に発揮するにはたゆみない努力、研修による自己啓発に待つほかはない。
    会社の発展向上は全社員の能力の向上と、意欲的な前進によってはじめて可能となる。しかし、組織の一員としての自覚、あるいは意欲の喚起は、各所属長の任務でもある。精鋭としての人材は、努力と指導によってつくられるものであることを銘記しなければならない。

以上、社是の各項目を集約し、全従業員の努力目標として一言にして表現すればその理念は、モットー『価値ある製品を』に象徴される。価値ある製品とは、消費者、利用者にとって最上の製品であり、会社の社会的使命を果たすことのできる製品であり、国内のみならず世界に誇り得る製品でなければならない。それは最も優れた技術と、全従業員の限りない愛情と、各自の業務における最善の努力の結晶によって生み出されるものである。全従業員は各自の業務が“製品の価値”に直結していることを常に念頭におき、不断に前進してやまない価値の創造者たらんことを期すべきである。