INTERVIEW
契約交渉の先にある
協創関係を作る
MOMOKO
TANIZAKI
谷﨑 桃子
事業企画・管理
外国語学部 ポルトガル語学科 卒業
[拠点:浜松本社]
私は現在、コネクテッドシステムに関するインド現地法人との契約業務を担当しています。数多くの契約書を取りまとめていますが、金額の大きな内容も多く、取引条件の調整は一筋縄ではいきません。私にとってこの仕事の醍醐味は、契約の向こうにある「協創」を実現することにあります。現地担当者と腹を割ってディスカッションし、お互いの要求に理解を示すことで信頼関係を築いています。
前職では、部品サプライヤーとしてEV(電気自動車)向けの企画営業に携わり、試作から受注後の量産まで数々の困難を乗り越えてきました。新たなチャレンジをしたい想いから、コネクテッドセンターにキャリアチェンジ。スズキでの仕事は、未知の世界に飛び込むやりがいを日々感じさせてくれます。
契約の調整役にとどまらず、関係者を協創のステージへ導く存在でありたい。これまでの経験を活かし、グローバル規模での交渉を牽引していくことが今後の目標です。
PROFILE
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2021
1月 スズキ入社。コネクテッドシステムのコスト集計および運用体制の構築など、企画開発業務を担当。
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2022
10月 コネクテッドセンターの事業管理チームにおいてマルチ・スズキ・インディアとのコネクテッド関連の契約業務に従事。
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インド現地法人との契約交渉を円滑に進める
入社後、コネクテッドシステムの導入や伸展に必要な諸業務に携わり、現在は主にインドの現地法人であるマルチ・スズキ・インディアとの間におけるスズキコネクト関連の契約を取りまとめています。
スズキコネクトは日本本社が国内・海外のコネクテッドシステムの運用保守を一括で行っており、各国の現地法人とライセンス契約を結び利用してもらいます。反対に現地へ一部の開発を委託するなど、日本本社から現地へ支払いが発生する契約もあり、関連する契約を含めるとたくさんの契約書が必要です。現地と交渉を繰り返し、契約条件の合意を経て、一件一件を確実に締結しています。
この業務に携わって2年が経ちましたが、数字に強いインド担当者との契約交渉には苦労も多くありました。とくに取り組みの当初は「そもそも車載の通信機能で何をするのか?」「よく分からない機能に利用料は払えない」という現地の声が多く、お互いの要求をぶつけあう格好となっていたからです。そんな状況を打開しようと、進め方について改善要望を聞く機会を設定。腹を割って話し合った結果「一緒にがんばろう」という空気感が醸成され、現地の担当者とはチャットで気軽に連絡しあえる仲になりました。
双方のゴールは“契約の締結”で共通しています。ただ、そこに至るまでには “譲れないライン”がお互いにあるということ。大きな金額の契約を無事に締結でき、自身の成長も感じられました。
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きっと楽しい未来が待っている、スズキに感じた希望
実は、前職も自動車業界。新卒で部品メーカーに入社し、海外顧客を含むEV向けの企画営業を担当していました。当時は一部のEVで新型モデルの先行開発が始まった頃で、サプライヤーは提案を競っている状況。私も折衝のフロントに立ち、社内の技術的な調整にも苦労しながら、時間をかけてお客様との信頼関係を構築していきました。自分の担当した部品が搭載された車両を街中で見かけた時の喜びは今でも忘れません。受注後に量産が始まると、今度は海外の生産拠点と連携しながら原価低減活動を推進する役割に。現場では厳しい指導が当たり前で、心が折れそうになることもよくありました。
ただ、これも修行だと向き合ったおかげで、20代のうちに大きな仕事をやり切った感覚が得られました。今度は新しい環境にチャレンジしたいという気持ちから、求人媒体に登録。コネクテッドセンターの部門長から直々に、カジュアル面談の機会をいただきました。緊張しながらWEB会議に参加すると「私も外国語学部の卒業なんですよ!」と気さくに接してくださり、スズキの風通しのよさが感じられました。
コネクテッドセンターの採用サイトには、「幸せ」や「ウェルビーイング」など未来に向けたキーワードが。もともと愛車がスズキの軽自動車で、ポップでかわいらしいデザインに「遊び心あふれた自動車メーカー」という好印象もありました。「このチームに加わったら、きっと楽しいはず」と思えたことが入社の決め手となりましたね。
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調整役の枠を超え、協創への導き役でありたい
コネクテッドセンターに着任し、コネクテッドシステムの開発や運用保守に関するコスト集計を任された当初、手元にあったのは1枚の表計算シートのみ。そこからチームの総力でフォーマットや数字を作り込みました。確証が難しく、金額も膨大な新規事業のコスト集計。自分たちが打ち立てた数字で社内のいろんな部門が動くと思うと、大きな責任を感じました。今では独自のシステムを構築するまでになり、日々の積み重ねが一つの形になったことをうれしく思っています。
小さな頃から、未知の世界に飛び込むことが好き。国際的な仕事に携わることが夢でした。前職の内定者プログラムの一環で、在学中はワーキングホリデーでオーストラリアに1年間滞在。新卒入社後は海外営業を経験し、今はインドビジネスのど真ん中に携わっています。そしてスズキには、メンバーの情熱を後押しする環境がある。例えば、海外への出張や展示会視察など、業界の最前線や現場についていつでも学びにいくことができます。
そんな恵まれた環境の中で、私は今後も交渉業務の経験を積んでいきたいと考えています。グローバルレベルで関係者を協創関係に導くこの仕事が、やっぱり好きですね。またキャリアの幅を広げるため、インド以外の海外拠点における業務にもチャレンジできたらと思います。
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おしゃれなカフェ巡りが趣味に
以前住んでいたのが静岡県内のローカルなエリアだったので、おしゃれなお店がたくさんある浜松は住んでみたいまちでした。浜松に引っ越してきてからはカフェ巡りにはまっています。最近の行きつけは、腕利きのマスターが焙煎してくれるおいしいコーヒーのお店。それから浜松には、真っ赤な鳥居が立つ浜名湖の弁天島など、景色のきれいなおでかけスポットがたくさん。カメラを持ってドライブに行くのが、お気に入りの過ごし方です。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。