USE CASE
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SUZUKI FLEET
株式会社田部井製作所
精度の高い運行状況の可視化を可能にしたものとは?
大切なお客様の品物を安全にお届けするために
金型の製造事業者として、日本の自動車産業を支える株式会社田部井製作所様。東北から九州まで幅広いお客様に日々金型をお届けされています。お客様の大切な品物を運ぶため、安全運転には非常に気を遣っておられるとのこと。また、長距離の移動が発生することもあり、現在地の特定と運行状況の把握に課題感を抱いていらっしゃいました。今回は、SUZUKI FLEETを導入した結果、ドライバーの安全運転意識や運行状況の把握にどのような変化が生じたのかを、代表取締役の田部井 亮様にお伺いしました。
栃木県から全国の自動車産業を支える
事業内容について教えてください。
弊社は主に自動車向け板金プレス金型の設計製造を行っております。自動車メーカーだけでなく、トラック・バス関係や重機建機関係のプレスをするメーカーとも取引をさせていただいており、自動車の骨格の部品を整形する金型を中心に事業を進めています。東北、北陸、九州まで全国各地と取引をしているのも特徴の1つです。
SUZUKI FLEETを導入した経緯を教えてください。
専用トラックの安全運転の実現が一番のポイントです。トラックは、特定の拠点に行くだけでなく、広域で配送することがあります。これまで、運行状態を確認する際にはドライバーに直接電話していました。しかし、電話では走行している位置を把握しづらく、さらにドライバーも交通法の規制強化でなかなか電話に出られない時もあり、タイムラグが生じることを課題に感じていました。そこでSUZUKI FLEETをご紹介いただき、リアルタイムで車両の位置情報や運行状況をつかめると期待して、今回導入に至りました。
機能をフル活用 良好なお客様との関係の一助に
普段活用されている機能について教えてください。
主に3つの機能を活用していますが、その中の1つは、リアルタイム機能です。先ほどお話ししたように、今まで電話で位置確認をしていましたが、リアルタイム機能により地図上で位置を確認できるようになりました。今まで困難だった急な配送変更の対応も迅速にできるようになり、システムのメリットを感じています。
また、メーカーによっては搬入時間の指定があるため、そのような場合には、拠点登録を行い、ジオフェンス機能で拠点に近づいた時に通知が来るようにしています。所定時間の前になっても通知が来ない場合は、車両の位置を確認し、遅れそうな場合はドライバーとコンタクトして、事前に予定到着時刻を先方に連絡できる体制を取れるようになりました。
予定到着時間にメドがつくと、お客様も安心ですね。
活用している中で一番効果を実感したのは、1日に複数の配送を計画した場合です。ジオフェンス機能で拠点を出発した時間を通知してくれるのが非常に助かっています。荷下ろしにかかる時間は荷物のボリュームによって変わるので、出発した時間がわかるのは便利ですね。出発時刻を把握することで、次の拠点への到着時刻を予想できるのも良い点です。
あと2つ、ご活用されている機能は何ですか?
運転診断機能を活用しています。弊社のトラックでは、お客様からお預かりしている大切な品物である金型とパネルを運んでいます。運行中の荷崩れは許されないので、安全運転意識の向上を目指す目的で運転スコアを活用しています。スコアが低い場合はドライバーと会話をし、指導も行っています。SUZUKI FLEET導入後は、外部から弊社の運転についてご連絡をいただくことがなくなりました。その後も継続的に良いスコアを維持できているので、だいぶ意識変革に効果が出ていると感じています。
3つ目は運転日報とアルコールチェックです。アルコールチェックの義務化もあり、弊社でもアルコールチェックを行っていましたが、紙に手書きした記録を保存していました。SUZUKI FLEETでデジタル化したことでアルコールチェック記録の転記作業がなくなり、しっかりと履歴も残せて、何かあった際に見返しができるので非常に役に立っています。
さらなる安全運転推進、効率化を目指して
SUZUKI FLEETのおすすめポイントはありますか?
リアルタイム機能がおすすめです。現在SUZUKI FLEETを導入していない一般車両には位置把握のために他社製品を使用しているのですが、スマートフォンなど電波を出す端末が近づかないと反応しないため、位置情報に30分や1時間など、大きなタイムラグが出てしまうことがありました。一方、SUZUKI FLEETは情報の更新の間隔が短く(※)、リアルタイムにより近い状態で表示されるため現在地を正確に把握できて良いです。実際に、モニターに表示される車両の位置を見ながら外に見える車両を見ると、位置がずれてないのがわかり、そこでも正確性の高さを実感しています。
(※)10秒ごとに位置情報を更新
今後の活用や、SUZUKI FLEETに期待している部分はありますか?
システムは車両計画を管理部部門が閲覧できるようにしていますが、まだGoogleカレンダーと併用しているところがあるので、SUZUKI FLEETで一元化できるようにしたいと考えています。リアルタイム位置情報や車両の予約状況などを1つのブラウザーで見られるようになるとありがたいです。
そして、より正確な運転スコアが出るようになると、弊社としてはさらに安全運転の向上につながるので、そこはぜひがんばっていただきたいところではあります。
本日は、お忙しいところお時間いただきありがとうございました。
SUZUKI FLEETの活用も含めて今後ともよろしくお願いいたします。