INTERVIEW

編集のチカラで
事業のゼロイチを達成する

TAKAFUMI
HISAMATSU

久松 尚史

サービス企画

データ利活用推進、プロジェクトマネージャー

社会学系学部(芸術領域) 卒業

[拠点:浜松本社]

様々な情報を集めて構成を描き、魅力的なアウトプットに仕立てる編集の仕事は私の誇りです。新卒で出版業界に就職し、長らく編集を担当していました。その時に培った編集のスキルは、今のアプリ開発やサービス企画にも活きています。

前職ではカーナビアプリの開発事業の立ち上げも行っていたことから、コネクテッドセンターに入社後もアプリ開発の取りまとめ役に。お客様ニーズと開発領域の橋渡し役となり、UI/UXの設計から販促物・取扱説明書の作成まで、多岐にわたるタスクを進行。チームで一気にサービスを磨き上げ、2021年12月のリリースを迎えることができました。

現在は、コネクテッドカーから得られるデータを読み解き、車両開発やコネクテッドサービスの機能向上に貢献するべく活動しています。100年に1度といわれる自動車業界の変革期に向き合いながら、多彩な専門性を持つメンバーとともにコネクテッドの進化に挑戦しています。

PROFILE
  • 2020

    2月 スズキ入社。コネクテッドセンターに配属。スズキコネクトのアプリケーション開発における企画面のディレクションを担当。

  • 2021

    12月 スズキコネクトのリリース後は、走行データからお客様のクルマの乗り方やクルマの使われ方を理解する活動から、サービス拡充および未来価値の創造に取り組む。

  • 「あったらいいな」をとことん掘り下げて、使う喜びを形にする

    入社当初はお客様のニーズと開発領域の橋渡し役となり、スズキコネクトのアプリ開発における企画面の取りまとめを担っていました。これまでサービス企画や、UI/UXの検討、翻訳資料の整備、販促物・取扱説明書の準備を含むリリース業務などを担当しました。

    当時、現行のスズキコネクトの機能はほとんど決まっていましたが、スマホアプリはまだ形になっていませんでした。例えば「乗車する時に車内が快適な涼しさになるように、エアコンのリモート操作機能を設けよう」といったことは決まっているのですが、「どんな手順なら操作がスムーズか」「ボタンの見た目や文言の意味は伝わるだろうか」などユーザー体験に関わる部分については議論が必要でした。

    一方で、その時点では車両の設計は完了していたので、クルマ側でできることにアプリで実現したいことをすり合わせなければいけません。画面のレイアウトやボタンの遷移フローなどの略図を作成し、ときに関係する技術者とも打ち合わせを重ねながらアプリの仕様を決定していきました。限られた期間でしたが、チームが一丸となりサービスを磨きこんだ結果、2021年12月にスズキコネクトがリリース。現在、多くのお客様にご利用いただくに至っています。今は私の業務も、蓄積されたデータを車両やサービスを開発するメンバーと一緒にひも解き、新しい知見や示唆を得る方へ軸足が移っています。

  • 担当者の裁量が大きい環境で価値創造に挑戦したい

    学生時代のアルバイトでしたが、中古車雑誌のカタログ誌面をまとめる仕事が編集者としてのキャリアのスタートでした。大学卒業後は出版社に就職し「地図」の編集を担当していました。道路や建造物の情報を収集し、読者の移動や旅行に活かせる情報に昇華するような仕事です。

    2000年代になると地図はデジタル化が急速に進み、その一環で私もデータベースの構築やデジタルコンテンツを拡充する業務を担いました。地図がデジタル化されると、様々なサービスに応用が可能になります。その流れからカーナビアプリの自社開発事業が立ち上がり、私は営業として参画しました。大型案件の受注をきっかけに、プロジェクトマネージャーに役割を変えて、カーナビアプリの組み込み開発から納品までを推進しました。開発だけでなく、取引先メーカーの販促物を作ってプロモーションに協力するなど、数字に貢献できることならもう何でもやっていましたね。

    一方で、デジタルへの置き換えが進んだ地図は、世間的には利用シーンは増えたのですが、ニーズが一極化して業界の生き残り競争が激化していて先行きの不安がありました。編集畑が長いためキャリアチェンジに苦労することは覚悟しながらも、思い切って求人媒体に登録。そんな中、私のキャリアに興味を示してくれたのがスズキでした。

    ちょうど、自動車業界ではコネクテッド事業の普及期の幕が上がったころ。イノベーション創出のために、多様な人材のかけあわせを必要としていたことが背景にあったと思います。スズキの方とは前職時代に接点があり、毎回の打ち合わせでは幅広い話題で意見交換ができ有意義だったのを覚えています。私もスズキなら、自分のバックグラウンドを活かした面白い仕事に挑戦できそうだと感じ、入社を決めました。

  • 未来のクルマづくりに貢献するデータの利活用を

    編集の仕事で私が好きな点は、専門性を持ったメンバーが一丸となって一気にアウトプットを作りこむ、“お祭り”のようなチームの雰囲気です。スズキのコネクテッドは他社と比べ後発ではありましたが、短期間のうちにサービスを作りこみリリースに漕ぎつけました。2020年から2021年末にかけて、チームの全員が緊張感を持ちながら、日々の開発を少しでも前に進めることにとにかく注力していました。この創業期の“魂”は、コネクテッドセンターの財産の1つだと思っています。

    サービスの絵を描く役割として私は現在収集される車両・走行データを読み解き、クルマの価値を高める新たなサービスを創出するアイデアや示唆をデータ分析の力で集めています。例えば、乗車体験を向上することかもしれませんし、乗車していないときでもクルマを身近に感じてもらえる新しいサービスを提供できるかもしれません。

    あるいは、データを設計・製造・品質保証などの部門にフィードバックすることでお客様視点に立ったクルマづくりがよりしやすくなると考えています。将来的に取り組みたいテーマになりますが、社員がデータに安全かつ容易にアクセスできる環境を整えることを含め、全社的なデータの利活用推進にも貢献していけたらと思います。

  • 生活の豊かさが増した浜松ライフ

    スズキへの入社にともない東京から浜松に引っ越しました。浜松は都市基盤が整っていながら自然も豊かで、家族で休日をのんびり過ごせるスポットもたくさんあります。以前より生活の豊かさが増したように思います。妻は浜松に来てから免許を取得。妻が運転するドライブが夫婦の新しい楽しみになりました。天然酵母のおいしいパン屋さんに片道1時間もかけて通う日常が訪れるなんて考えたこともなかったですよ。

     

    ※部署名、内容はインタビュー当時のものです。